スポンサーリンク

コンサルタントになりたい人の特徴

仕事には地味なものと派手なものがある。どちらも重要な仕事です。どこまでが地味でどこまでが派手かというのは人によって意見が分かれるところでそこをとやかく言う気はないのですが人前で発表したりするようなところは派手な仕事の部類に入るようです。

20年以上この仕事をやっていると「仕事を教えてください」と言われることがあります。「私はこの仕事に一生を捧げたい」とか「この仕事が天職だと思います」などとかなり入れ込んだ人からこうしたことを言われることが多いのですが、いつも非常に困ります。教えたところでその人が仕事を取れるようにはならないから。

コンサルタントはNO1で評価されるのではなくてONLY1が評価される仕事です。「このことならあいつだね」と言われるようならないと仕事が来ない。だから人のやり方をそのまま真似るような意識の人が一緒を捧げても大した成果は出ないのです。

もちろん仕事なので最低限のセオリーというものはあります。これは社会人として必要な最低限のスキルなので本を読めば学習できる。後は自分がこれだと思ったことを深堀し続けるからそれがいつかものになる。自分はコンサルタント業をこのようなものだと理解しています。

さて、「仕事を教えてください」という人たちですが自分の経験でいうと共通した特性があります。いわゆる数値化する業務や膨大なデータを整理する作業は嫌がります。どうやらこの人たちにとっては数値化やデータ処理は天職にはならないようで、数値化された後や整理された後の仕事だけ興味があるということが非常に多いです。わかりやすく言うとエクセルは嫌いだけどPPTは好き。事務所作業は嫌いだけど出張は好き。みたいな感じです。

変な例えですが、Jリーグでプレイしたいと思っているけど10分も走れないし、ドリブルは好きだけどボールを追いかけるのは嫌いそんな選手をチームが使うでしょうか?こんな話をするとみんなその通りというのですが、仕事のことになると自分には困ったJリーガー志望になっている人が多いのです。

以前驚いたのが「視察のやり方を教えてください」というので「まずは自分一人で行って来たら?」というと「そんな恥ずかしいことはやだ」という。もはやつける薬がないというか・・・。

コンサルタント業は面倒くさい仕事です。仕事の時間のうちデータの収集、整理、分析が仕事の6割以上を占めるものです。だから残りの4割だけ教えてもらって覚えたところで半人前にもなれません。自分もこうした業務が思うようにできなくなったら引退でしょうね。

コンサルタントはノートパソコン持って、格好よく説明して、クライアントから尊敬される。そんなことだけしたい人には無理な職種です。それよりも思ったことをとことん突き詰めて自分なりの理論なり法則なりを開発することに喜びを見いだせる人に向いている仕事です。この代償として格好よく話すことが下手になるのでセミナーみたいな仕事はあまり得意ではなくなります。

もちろん、セミナーなどで話が得意なコンサルタントもいますが、こんなスーパースターは滅多にいません。サッカーでメッシやクリスチャーノロナウドのプレイができる人はたくさんいません。でも地味に誰よりも長く走り回るという選手はどの国にもいます。自分は後者のような選手です。

同じことを長く続けていても疲弊しない体力が必要なのです。中国でこの話をしたら「永野さんは同じ事をどのくらい続けているのですか?」と聞かれました。「ホームページでも書いてますが視察業務は20年」と言ったらみんな固まっていました。