令和という新時代の今、日本の六割の就業者は第三次産業での就業に属し、その多くが“サービス業”と呼ばれる業種に属しています。外国人労働者を受け入れる新しい時代が来てもこの比率は大きく変わることはないでしょう。
日本のサービス産業の大きな問題だと思っていることが、第一次産業(農業・林業・水産業)は専門の高校課程、大学課程があり、第二次産業(製造業)にも専門の高校課程、大学課程があるのに対して、サービス産業は就業人口が多い割にはその過程を学べる機関が極端に少ないのが現状ということです。
このような状況の中で一部のサービスの識者の経験と勘による技術伝承だけがサービスの本質とされ、サービスを顧客に合わせて理論的、科学的に遷移させていくことを系統的に伝える機関は皆無に等しいのが実情です。
自然を相手にする第一次産業、材料を相手にする第二次産業と比べると、人間を相手にする第三次産業(特にサービス業)は他の産業よりも本来は難しく、進歩の早い業界のはずなのですが理論的に学習できる期間が極めて少ないため、誰でも簡単にできる業種であるとの間違った認識が強いのも事実で、丁寧にしたつもりが間違った日本語になっている通称「コンビニ言葉」に代表されるように、良いサービスをしているつもりが全く誤ったサービスをしていることもよくあります。
このサイトでは、サービスの本質は「顧客満足に伴う提供企業の利益の増加」のために、理論的・数値的に分析しにくいと思われているサービスの本質と企業利益増加に向けての施策を研究していこうと思っています。
「経験の少ない人(外国人も含む)でも正しく理解すれば正しいサービスが実施でき、結果実施企業の利益が上がる」そのためには何をすべきがというのが研究テーマです。
まずは、「理論失くして、(サービス業の)運営に成功なし」に基づいて世の中のサービスを分析していきたいと思います。
サービスの担い手は「人」なので、SSFに人をあわせたのがこの研究所のロゴです。
令和元年吉日
サービスサイエンスファクトリー代表
永野まさる