【055】TDR今後は厳しい飲食と物販の目標設定!?

 



前回は経費が増える可能性があり、チケット単価の増加つまり値上げの必要があることを検証してみましたが、今回は物販と飲食はどうなるのかを検証してみたいと思います。まずは、増やす必要がある単価については以下のグラフの通りです。



前回のおさらいをすると平均して1500円弱の単価増が必要になります。
チケット単価→700円
物販単価→500円
飲食単価→300円
というのが算定結果でした。



一般論を検証する

飲食や物販の単価は滞留時間が長ければ増えるという定説についての検証を行います。結果は以下のグラフの通りです。
物販の方が滞留時間の増加の影響を強く受ける結果になりました。物販単価、飲食単価とも対数関数での相関なので、滞留時間が伸びていくとどこかで頭打ちになることになります。



続いて、滞留時間は入場者数が多いほど伸びていくという定説の検証です。こちらは比例関係になりました。



続いて売上と入場者数はどのような相関を持つのかを調べると以下のようになります。

入場者数が増えればどちらの売上も増加しますが、物販は入場者数が増えるにつれて急速に売上を伸ばすという結果になりました。
混雑時の方が物が売れるというのがTDRの特徴のようです。



時間単価で見るとTDRの特徴がわかる

単価、入場者、滞留時間を一つにまとめて表示するために、時間単価(単価÷滞留時間)を入場者数ごとにグラフにしてみると以下の通りになります。



飲食は入場者数が多くなると一定の数値で平準化しますが、飲食は2200万人辺りで時間単価が底を打ちますが、その後再び増加する傾向が出ています。

飲食は混雑すれば手に入れるまで並ばなければならず、滞留時間が伸びても時間当たりで消費できる単価が一定してくることが影響しているようです。
一方物販は、混雑して滞留時間が伸びると園内のあちこちに点在するワゴン販売などで販売機会を増やしていることが影響しているようです。屋外店舗の売行きの凄まじさはTDRの真骨頂ですね。



物販はどのくらい売上を伸ばさなければならないか?

FACTBOOKによると物販の商品は4つに区分されています。

  • 玩具・雑貨
  • 菓子
  • 衣料品
  • その他

その他は10年前くらいから売上、単価とも大きく減少しており内容も判別しにくいので今回の検証からは除外します。

それぞれが売上単価別にどのくらいの売上になるのかグラフ化してみました。



物販単価が伸びたときに売上が顕著に伸びるのが玩具・雑貨と衣料品です。菓子は日向において売ることができない商品で基本屋内対応しなければならないこともあり、条件が変わっても売上金額は一定ということでしょうか?

一方で玩具・雑貨は一番売上が大きくなっています。さらに客単価が高い日に売上を伸ばしているということがわかります。これは屋外店舗の効果が大きいと言えそうです。ただし対数関数での相関なので、客単価がさらに増加すればどこかで頭打ちになります。

衣料品も同じことが言えますが、こちらは客単価が上がると指数的に売上が上昇します。こちらは客単価が増加すればさらに売上を伸ばしていくことが見込める結果になりました。

この結果から推計モデルを作ると以下のようになります。



2019年の売上実績を基にすると、物販全体で513円単価アップするためには、

  • 玩具・雑貨は68,407百万円(約60億円増加→9%増)
  • 菓子は38,378百万円(約54億円増加→14%増)
  • 衣料品は48,479百万円(訳17億円増加→36%増)

を達成する必要があります。



飲食はどのくらい売上を伸ばさなければならないか?

FACTBOOKによると飲食は

  • 料理
  • 飲料

に分かれています。
それぞれが売上単価別にどのくらいの売上になるのかグラフ化してみました。



飲料は客単価によらずほぼ横ばいです。
単価が高い日は滞留時間の長いので空腹になる機会も増えることが反映されているようです。ゲストが同じ滞留時間で何度も空腹感を覚えてくれればそれだけ飲食機会が増えることになるので、TDRの飲食品は大盛サービスのようなものはありません。

こちらも推計モデルを作ると以下の通りになります。



物販同様に2019年の実績を基すると、296円の単価アップが必要になり、
料理は82,427百万円(21億円増加→26%増)
飲料は8,654百万円(10億円減少してもOK→-12%減~)
という結果になりました。



経費負担を考えれば値上げは避けて通れそうもない!?

すでに入場料金は最大で700円の値上げが発表されています。値上げ幅は約8%。これに対して物販は平均18%、飲食は平均22%程度の増収が求められることになります。
利用機会を増やすことで客単価を上げるだけでは目標達成が難しそうな金額になりました。つまり、物販も飲食もこの先は値上げになる可能性が高そうです。

しかし、顧客満足度が重視されるTDRでどうやって値上げするのか?これまた気になるところです。この話はまた別の機会にすることにしましょう

 

 

 

 

 


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