【094】世界のディズニーランドで実験してみた結果

独りディズニー世界ツアーも終了し、やっとのことでレポートも書き終えたので現地で行った自分の身体を使った人体実験の結果をお知らせしたいと思います。以下の表をご覧ください。

どこの施設も基本的に朝一で入り滞在時間は11時間以上が多くなっています。唯一の例外といえるのがアナハイムの本家ディズニーランド。とにかく色々見たいので15時間も滞在してしまいました。

まずは前提条件ですが自分は身長177センチ。体重は7●キロ。まぁ日本人としては普通の男子体型です。どの施設でも平均の歩幅は60センチ~70センチ。普通に歩けばもっと長くなると思いますが、アトラクションで並んだりすると一回の前に進む距離が少なくなるのでこんなもんでしょう。どの施設でも同じように歩いていたことが証明されました。

もう一つ今回は東京ディズニーシーを除いてほとんどの施設で天候は晴れです。雨による影響はないと考えていいと思います。

1時間当たりの歩行距離ですが平均1.14キロ。アトラクションで2時間以上待たされたりしたところではこれが短くなって1キロ切っているところもあります。アナハイムの2施設の時間距離が他よりも大きいのは1日しか滞在がなかったので乗っていないアトラクションを夕方から集中的に乗ったため必要以上にパーク内を回遊したことが原因と思われます。1施設2日取っておけば1.1キロ台になったでしょう。

この中で一つ特異な結果になったのが上海ディズニーランドです。特にアトラクションを長く待ったりしなかったのですし、滞在時間も極端に長くはなかったのですが1.4キロ時間ごとに歩いています。これは施設が広くて各ゾーンへの移動のためにたくさん歩かなければならないことが原因と思われます。自分でこの状態なので小さな子供連れの家族の方は上海ディズニーランドではかなり大変な思いをしたのではないでしょうか?

自分の持論ですが、一つの大きなパークで長距離を歩かすくらいなら、敷地を二つに分割して2パークにしたらよいと思うのです。そうすれば売上も倍です。

反対に香港がこの中では時間当たりの距離数が一番少ないのですが、これは香港ディズニーランドが世界で一番小さいディズニーランドだからです。

マジックキングダムは2日間とも時間当たり1キロに届いていませんが、これは世界一混んでいるパークであることが原因だと思われます。アトラクションにしても飲食店舗にしても並ばないと利用できないところばかりでした。待たされることで時間距離が伸びなかったということだと思います。

東京の二施設はというと大体1時間で1.2キロくらい歩いていたことになります。一番よく知っている施設でアトラクションやショーのために他の施設のよう端から順番に回るのではなく、あちこち動き回った影響があると思います。ランドの方が若干ですが距離が伸びているのは、シーが雨だったということも影響していると思います。ここだけは雨の影響が出ています。とはいえ平均値と比べても雨でもよく動いているということになりますね。この結果を見ると時間当たりの動く距離は天候にあまり左右されないということなのかもしれません。

参考施設で入れたユニバーサルスタジオフロリダですがこちらもやはり時間1.2キロ。目玉のアトラクションに乗って、最低限の食事をして動き回るとテーマパークで過ごすには時間当たり1.2キロくらい歩くことになります。

ほとんど待ち時間がなかったパリは1.2キロ弱。極端に待ち時間がなければこのくらいが標準的な数値になるのではと思います。その意味ではパリの二施設は設計図通りに運営できているということになるのではないでしょうか?

そして、ディズニーの施設はどこに行っても並んでばかりで自由に動けないと思いがちですが、実際には1時間で1キロ以上は動くようにレイアウトされているということになりますね。

上海と香港はある意味両極端なディズニーランドということになりますが、その他のディズニーのテーマパークはどうやら移動距離に関しての基準をもってデザインされているようですね。

ここまでの実験結果から考察してみると、大人の男性の足でテーマパークを一日遊ぶと1.2キロ×滞在時間の距離を歩くことになります。

平均滞留時間を4時間確保したいのであれば、ゲスト動線の延長が1.2×4=4.8キロ必要ということになります。大体5キロです。1キロ×1.5キロの四角形。直径1.5キロの円という感じでしょうか?オンステージはこのくらいの広さがないと滞留時間を確保できないという結果になりました。

私は中国で行ったセミナーでオンステージでの人間一人当たりの占有面積も80センチ四方と言っていたのですが、実際に歩幅が60~70センチであれば前後の人の近づき具合を考えると悪い数値ではないようです。

今回の検証はあくまでも自分の身体を使っての算定結果なので全ての施設に応用できるかどうかはわかりませんが、一応こうした施設を作る際の一つの基準をつかむことができました。

高い勉強代でしたけど・・・。

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