【074】「10分ごとの吸い殻回収で施設を守る」の10年後

 


ここすご2020


2014年に健康増進法により受動喫煙を防止するための施策が取られるようになりました。未成年や非喫煙者が喫煙者から受ける煙を吸うことで発生する受動喫煙を防止するのが目的です。これにより全国の公共施設では禁煙化が一気に進みます。

TDRにあるTDL、TDSの二施設でもこのころから受動喫煙防止の取り組みが始まりました。まずは分煙が進み、喫煙場所が屋内の目立たないところに限定されます。現在ではパーク内の屋外で喫煙ができる場所はありません。日本のテーマパークや遊園地でも分煙化は進んでいますが、ここまで徹底しているところはTDRだけです。他の施設では屋外で据えるところがたくさんあります。

2020年の4月から法律がさらに強化されますので、現在屋外で据える場所はほとんどが姿を消すかもしれません。喫煙という行為自体は成人の権利として保障されていますので喫煙場所が全くなくなることは考えにくいのですが世界的な流れを見てもテーマパークや遊園地で喫煙ができる機会はどんどん減っていくことになりそうです。

喫煙場所を限定したことで、現在の灰皿(吸い殻入れ)は水を張ったものが利用されています。灰皿一つ当たりの利用人数が従来とは比べ物にならないくらいの数になったのでこれは仕方ありません。

また喫煙場所を限定することでTDLでもいくつか新しい業務が増えてしまいました。数万人も集まれば喫煙者もそれだけ多くなることもあり、最近では喫煙場所の前でキャストが混雑状況を案内するシーンも見られるようになりました。

さらに喫煙場所が混雑することで、喫煙者にとってもつらいほどの副流煙が発生している時間も多くあります。このため喫煙場所内は煙充満状態で清掃するキャストも大変です。

ちなみに海外では、アメリカのディズニーランドやマジックキングダムは喫煙場所は屋外ですが1カ所か2カ所しかなく、その場所はやはり煙が立ち込めています。面白いのがフランスで喫煙場所が4カ所ほどありますが、その他のパブリックエリアで路上喫煙する人が結構多いのです。さすがに屋内で吸う人はいませんが、フランス(パリしかしりませんが・・・)は街中でも喫煙者が多く、カフェの屋外席などほとんどが喫煙可。そんな土地柄のせいでしょうか?パーク内でもあちこちで喫煙場所以外での喫煙が見られます。

お国柄によりゲストのマナーも様々ですが、喫煙に関しては場所があるだけでありがたいという時代なのかもしれません。


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